ELL (English Language Lerners) コース
渡米後1ヶ月半の時点から、コミュニティカレッジのELL(English Language Lerners)コースで授業を受けています。
ELLは、英語を母国語としない人たち向けの英語プログラムです。南米をはじめとする色々な国からの移民が多いので、ELLコースの恩恵は大きいです。
入学時にクラス分けテストがあり、自分に見合ったレベルのクラスに振り分けられます。
以前住んでいたボストンやニュージャージーでも、教会や図書館などで行われているELL(当時はESL=English as Second Language という呼称でした)クラスに入っていましたが、たいてい 円座で(全員の顔が見えるような状態で)口々に好きなことを発言するタイプのもので、あまり勉強勉強した感じのものではありませんでした。ところが、ここリノに来て入ったコミュニティカレッジのELLクラスは、すごくきっちりとした授業内容で、本当に勉強になっています。(座席も、円座ではなくスクール形式です)移民の立場からすると、しっかり勉強させてもらえるのは本当にありがたい。
私が振り分けられたクラスは一番上のレベルなので、ELLといえども結構ふつうにしゃべれる人も多く、ELLに通いながら仕事をしている人もいます。
また、ELLのクラスをとりながら、自分のキャリアに向けて専門のコースを並行してとっているクラスメートもいます。
私も、次のタームでは医療分野の専門コースを受けようと、教務スタッフや移民支援機関の人たちとの面談を通じてプロセスを進めていっていたんですが、奨学金を受けるための条件に見合わず、また、私の第一希望である職種の専門コースは開講されるのがまだ少し先になるという情報も得たため、次のタームでの専門コース受講は断念しました。
HSE (High School Equivalence) コース
では、次期もまた同じELLクラスを受講するのか?と考えた時に、HSE(High School Equivalence; 高卒認定)コースという選択肢がある、ということを今のクラスの先生が教えてくれました。
HSEコースでは、以下の教科を学び、認定試験に備えます。
- English (Writing, Reading) ;(アメリカの高校生レベルの)英語
- Science ;理科
- Social Studies;社会的通念
- Math;数学
ここで学ぶ英語は、ELLよりアカデミック寄りの英語になります。また、Social Studiesでは、アメリカ社会で生きるのに必要な知識を学ぶことができます。
これを聞いて、とても興味をそそられました。高卒資格自体は、日本の高校を出ているので特に必要というわけではありませんが、内容が面白そうなのと、ここで高卒認定をとっておけば、就職の時にわざわざ日本から卒業証明書を取り寄せたりせずに済むか..とも思い、次期からはHSEコースを受ける方向に舵をとりました。(そうこうしているうちに専門コースが開講される時期になれば、並行して受けるつもりで)
ELLクラスの先生からも、「あなたにぴったりのコースだと思う」と言ってもらえたので、早速 今日、HSEコースに編入するためのレベル判定テストを受けてきました。
テストは、大きく分けて
- Reading
- Math
- Language
の3分野でしたが、その中で細分化されていて、何セクションにも渡って問題が延々と続いていました。
CBTで受けることになっていたので、画面上に制限時間がカウントダウンされていくんですが、残り時間が少なくなってきたらタイマーが真っ赤になったり、プレッシャーきついのなんのって。。
途中、セクションの切れ目でトイレに立つことはできましたが、時間をムダにしてると帰る時間がどんどん遅くなるので必死で進めました。
それでも、朝9時から開始して、終わったのは午後2時すぎ🕰️ ほぼ5時間ぶっ通し..もう、ヘトヘトでした。
しかも、試験内容がめちゃめちゃ難しくて。そりゃ、現地アメリカ人高校生レベルですもんね。ELLと同じレベルで考えてた私が甘かったです💦
テストのあと、早くも夜に結果を知らせるメールがきて、アメリカ人として見た場合の私の高校生レベルは High-Intermediate(中の上)でした。認定試験を受けられるレベルには達しているようですが、まだまだ勉強が必要です😅
Listening & Speaking Class
コミュニティカレッジでは、レギュラーで通っているELLクラスとは別に、それぞれのスキルを底上げするためのスペシャルクラスも開講されています。
私は、Listening&Speakingのクラスに通いました。このクラスでは、アメリカの歴史や社会常識など、毎回テーマを決めて先生がレクチャーをして下さり、それに関して参加者みんなで議論をしたり、それぞれの国の文化の違いをお互い説明しあったり、という流れでした。時々ゲストで図書館の司書さんや銀行員の人などが来てくれて、生活に必要な知識を教えて行ってくれました。図書館カードもおかげですぐ作ってもらえました。
質問も自由で、何か聞きたいことが出てきたら挙手する必要もなくその場ですぐ口に出してOK、という雰囲気を先生が作ってくれていました。誰でも自由に発言できるので、色々な国の人がいましたが皆あっという間に仲良くなりました。いろんな国の話も聞けて、お互い驚くこともたくさんで😳
このクラスは来ても来なくても自由で、都合が悪い日は来なくてもいいよーとされていたので、今期の最終日は3人しか出席者がいなかったんですが、ちょうどこの3人で先生へのサンキューギフト&カードを用意していたので、最後はちょっとしたパーティになりました。
イラン人のクラスメートがイラン料理を作って持ってきてくれていたので、それを皆で頂いて😋
こちらに来て感銘を受けたことの一つが、こういったホスピタリティです。アメリカ人だけでなく、移民の人たちも、みんな「分け与えて」くれようとする姿勢がすごいんです。食べ物だけでなく、行動一つとっても、「どうぞ!」という姿勢です。そして情報に関しても。聞かないとわからない・知らないことはたくさんありますが、自分から聞いていくと教えてくれるし、親身になって動いてくれるんです。色々なところでそう感じるので、自分も「分け与える喜び」を味わって生きていきたいなと思う次第です。(まだ、もらってばっかりですけど😅)